2002/1st/Julyのハリウッド・ボウルGigを体験されたizzyさんからメールが届きました。あまりに生々しく、以下メール内容をそっくり載せたいと思います。

永遠なるザ・フーmate兄貴izzyさんに感謝! from Daimyo/ひらいゆたか 2002/5th/July

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The Show must go on

 

DAIMYOさん、久しぶりです。

John Entwisle死んでしまいましたね。

実は、The Whoを見るためにLAにいました。私がその死を知ったのは6.29.

明日コンサートというところで、NJの兄のTELで知りました。

すぐにTicket MasterにTEL,やるという。

半信半疑のまま翌日を迎え、ラジヲからは"The Who go on"

その瞬間、全身の血が逆流!

わけのわからない叫び声をあげていた。

今年の初めからこの日をひたすら待っていた。

アルバートホールの、そしてNYのステージを観てから、生のWHOショウが観たい。

以下、その時の歴史に残るステージを伝えます。

 

7.1Hollywood Bowl。

会場に向かう道は異常にジャム。

ラジヲからはWHOソングが流れまくってる。

スクーターに乗った若者が、車を追い越していく。

ターゲットマークのTシャツにスクーター、"Quadrophenia"だ。

会場にはおびただしい数の観衆とそしてポリス。

2002ツアーのスタート2日間はリスケジュールされ、今日が初日。

しかも、悲しみをのり越えてのステージ。

会場も異常な興奮に包まれていた。

 

オープニングアクトは、COUNTING CROWS。好きなバンドである、しか

し今日ばかりははっきりいって目に入らない。

ボーカルが、マイクスタンドを叩きつけてステージを去っていった。

わかる、言いようのない、ぶつけどころのない"怒り"なのだ。

インターバルの間にはJohnの映像がスクリーンに流しだされる。それだけで、スタンディングだ。

2万人近い観衆のスタディング・オベーションの中、

9時過ぎ"THE WHO"登場。

ロジャーとピートが抱き合ってる。

泣いてる人がいる、私も涙が止まらない。

全員、黒のステージ衣装。

スタートはいつものように"I CAN’T EXPLAIN"から"SUBSTITUTE"。

ピートのギターが強い、強い!

なんて気丈なんだ。なんて激しいんだ。そして、なんて優しいんだ。

前半は初期の曲を、そして中期へと入っていく。"BARGAIN" "WHO ARE YOU"、、

本来ならこのあたりで"MY WIFE"がプレイされるはずなのに、、、、

PINO PALLADINOは代役としてはパーフェクト。

勿論JOHNの変わりは不可能だ。しかし、全体の印象は何事もなかったごとく展開していく。

それにしても、二人のWHOはとりつかれたように力強い。

ロジャーが、ピートが、ジョンの事を話しながらジョークを飛ばしオーディエンスが沸く。

その笑顔は、抑えようのない感情の裏返しなのか。

 

"BEHIND BULE EYES"はオーディエンスすべてがスタンディングの中合唱。

NYテロ、そしてJOHN、、、またもや多くの人が泣いてる。何も言えない、ただ歌うしかない。

"5’15"は注目の一曲。あのベース・ソロ・パートは、二人のインプロビゼイションでカバー。

これが答えなのだろう。カバーといえば、WHO ARE〜の中間のベースフレーズをピートが弾いていた。

後半は御馴染みの曲を連発、"LOVE REIGN O’ER ME" "WON’T GET〜"で最高潮に。

ピートのギターはとにかく凄かった。

腕はちぎれんばかりにロールし、ジミヘンばりの顔を覆いながらのアクションからジャンプ・アップ。

昔と何ら変わっちゃいない。そして、何度も天を指さしていた。

勿論Johnへのサインなのだろう。

 

"MY GENERATION"は辛い一曲だ。

アンコールは"PINBALL WIZARD〜SEE ME FEEL ME"。、

ピートがアンプに近寄った。フルアップだ!

耳をつんざくような激しい音、マイクを振り回しながら絶叫するロジャー、まさに"THE WHO"だ!!

ハッキリ言って、筆舌に尽し難いとはこのことなのか。

何度も自分の感情を抑制できない場面に遭遇、それはまるで別世界にいるようであった。

状況は違うがZEPPELINのステージで同じような感動を覚えたことがあるが、それを超えてしまった。

こんなステージは今まで観たことがない。

最後、長々と話すロジャーをもういい加減にしろとばかりにピートが手を引っ張ってステージそでに消えていった姿がとても印象深い。

それはまるで、子供のようだった。

帰り際、過ぎ行く客のほとんどが私の買った1975ツアーのポスターを

ライトで照らしながら'Beautiful'と叫んでいた。

Forever THE WHO!

 

日々の生活に疲れ、THE WHOのパワーに触れたいとと思い旅立った自分でしたが、すべてがそこにあったような気がします。

死んでしまえば何もないが、スピリットは残る。

そして、現実に立ち向かいながら生き抜いていく凄まじいほどの強さと優しさ。

やはり行って良かった。

長々と申し訳ない。

WHOを好きな人には独特のものを感じます。

 

ではまた、IZZY.

 

2004年5月19日(水)高円寺ShowBoatにてIZZYさんと念願のバンド共演をしました♪

その時の模様をRadio GnomeさんとSUさんがフォト・リポートして下さいました(感謝!)

覗いてみて下さいネ☆

 

Radio Gnomeさんのページ内↓

http://plaza.harmonix.ne.jp/~gnome/musical/040519/040519.htm

 

SUさんのページ内↓

http://www.angel.ne.jp/~su-3/photo/040519.html

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